1 面会交流援助
夫婦が別居や離婚をしても、子どもにとって両親はこの世で唯一の父親、母親です。別れて暮らすことになった親と子が普通に会い、交流できればよいのですが、それが難しくなった場合、第三者の援助が必要です。当室を利用して面会交流をすることの合意が父母にあれば、たとえ親同士が顔を会わせたくない場合でも、援助は可能です。父及び母の双方から当室に電話をして、面会交流援助相談の申込みをしてください。担当者が氏名、住所、電話番号、子どもの年齢、現状等を確認し、申込みを受け付け、相談の日時・場所を決めます。
事前相談は双方個別に行いますが、これまでのいきさつや面会交流援助のご希望などをお伺いし、当室のルールなども理解していただき、父母それぞれから申込書を提出していただきます。
援助の方法は次のとおりです。
⑴ 付添い援助 援助者(原則2名)が付き添って面会交流を援助します。
⑵ 子の受渡し援助
毎回、面会交流の始めと終わりに援助者が子どもの受渡しをします。
⑶ 連絡調整 面会交流の日時・場所・方法などを連絡調整します。
2 援助内容・費用
1 事前相談
◎ 相談料金 60分 3000円
電話で相談の日時・場所を決め、父母個別に当相談室の援助内容について詳しく説明します。必要な場合は子どもにも会います。
事前相談をせずに、合意文章や調停条項に当相談室の利用を書かれた場合は援助しません。
2 援助の種類・内容・費用(料金は税込み)
援助の趣旨からすると、費用は父母の折半が望ましいのですが、双方の話合いで負担割合を決めて下さい。
付添い型(連絡調整・受渡しを含む)
同居親が別居親に子どもを託すことに不安があったり、その他の理由で必要があれば、原則別居親と子どもとの面会交流時の付添い・見守りをします。
◎ 申込金10000円
援助は月1回まで、2時間6000円、子ども一人増しで1000円加算、時間延長は1時間まで1000円加算。
場所は児童館・公園など。援助担当者の入館料・遠方の施設への交通費などは実費を
いただきます。
父母の自宅での援助はできません。
受渡し型(連絡調整を含む)
子どもの受渡しの時に、父母が顔を合わせられない場合に援助します。
◎ 申込金10000円
援助は月1回まで。1回の援助は6000円。子ども一人増しで1000円加算。
面会交流時の緊急な連絡に対応します。
連絡調整型
父母が直接連絡を取り合うのが困難な場合に援助します。
◎ 申込金不要
面会交流が月1回までの頻度で、半年間6000円。子どもが複数の場合、1000円加算。
面会交流時の緊急な連絡に対応します。
短期援助型
付添い型で3回までの短期援助です。
◎ 申込金5000円
援助費用は通常の付添い型と同じ料金です。4回以降も、父母ともに援助を希望される場合は、別途申込金5000円が必要です。
3 援助の申込みと手順
父母双方が納得の上で申込書を作成します。申込書は第1回の援助までに提出して下さい。申込金は第1回の援助日に、援助費用は各回終了時に援助担当者に支払って下さい。
4 援助期間と更新について
いずれの援助もおおむね1年後に援助内容・方法などを検討・見直します。付添い型と受渡し型の契約期間は2年です。父母が共に希望されれば、1年ごとに更新できますが、更新料5000円が必要となります。
5 援助の中止
当相談室の設けた面会交流のルールや申込書の内容に対する違反行為があった場合、援助費用が支払われない場合には、援助を中止します。